サニーブライアンの逃走記録

主に『競馬』に関する事の記録や、自分の思考ルーツとかについて書いていこうかと思います。

2019年生産駒 血統構成的注目馬 【エピファネイア編】

ルールブリタニアの2019♂

母:ルールブリタニア

BMS:ディープインパクト

厩舎:宮田敬介

馬主:シルクレーシング

生産者:ノーザンファーム

兄姉:二番仔

当馬が、2019年生のエピファネイア産駒の血統を調べていて、一番目についた馬。

したら、シルクの募集で凄まじい人気だったとか。。。(汗)

 

「ルールブリタニアの2019」に関する血統分析に入る前に、個人的に注意するべきと思われる点と、この2年間で実際に結果を出したエピファネイア産駒の血統を調べた中で気付いた事を、先に書き記しておこうかと思います。

 

1.注意点と着目点

私がエピファネイア産駒の血統を調べだしたのは、エピファネイア種牡馬として大物を出す下地がありそうな馬だと感じたから…というのが、一番の理由です。

ただ、安定して走る仔を出すには難しい所のありそうな馬で、サンデーサイレンスのクロスが生じない場合はサンデーサイレンスが4代目に位置する際に弱点が生じやすくなり、産駒の5代目に位置する事になるPrincequilloの世代が古く、能力参加させる事が難しかったりする一面がある。ただ、Princequilloを生かせればスタミナ勢力として期待出来るので、母方にあるPrincequilloの血の位置次第では、一転して良好な配合となる事が期待出来る可能性があります。

また母系のPrincipiaや、意外な所ではGold Meridianの母Queen Louie内に弱点が生じやすくなる事もあり、エピファネイア自身の血の配置関係から影響度数値の高い所が弱点となり、能力減少に繋がる可能性が高くなると考えられる。

そうした一面を持つという事は、エピファネイアの血統内に流行の血が多く存在している事の表れでもあり、前面でクロス馬となりやすい馬が多く、シンプルさを欠く要因にもなる。

だが、それらを逆手に取り、母方等に突出させた形のクロス馬を作り主導勢力を明確にさせて、その他のクロス馬を主導勢力と直接的に結合させる形で能力参加させる形態を作れれば、大物が生まれやすくなるのではないか…と考えました。

 

2.実績馬にあった共通項

この2年間で実績をあげられたエピファネイア産駒になにか共通点がないか、血統面からアプローチしてみた結果、何故走ったのか根拠は得られませんでしたので偶然である可能性も高いのですが、一点だけ気になる共通項を見つけました。

 

Nearcticのクロスが生じていた。

 

何故だか、実績馬や獲得賞金上位馬の多くに「Nearcticのクロス」があったのですよね。。。

その子供のNorthern Dancerもクロスとなり、それが系列ぐるみのクロスとなる必要性まであるかどうかは、正直判りません。ですが、近年の傾向から、Northern Dancerの血を持たない繁殖牝馬を探す方が難しい事から、この点はあまり気にする必要性はないのではないかと考えています。

 

以上の2点に着目して2019年生のエピファネイア産駒を調べた結果、一番注目するに値する馬として「ルールブリタニアの2019♂」が該当しました。

その血統的特徴を言いますと、サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水としてHail to Reason5・8・6・7×5の系列ぐるみのクロスと、Northern Dancer7・5×6・6の系列ぐるみのクロスを主導勢力して、父の母シーザリオを生かした配合かと。

 

 

もう1頭目についた馬もいましたので、そちらも下記に記載しておきます。

 

レッドガナドーラの2019♂

母:レッドガナドーラ

BMS:Bernadini

厩舎:不明

馬主:小笹公也

生産者:社台ファーム

兄姉:フジマサヒーロー

兄姉に実績馬はいないし、自身の競走成績もパッとしないが、社台ファームが繁殖へとあげたという事は、少なからず血統的に期待している一面があるからではないか…と思われる。

 

配合的には、Seattle Slew5×4・4の単一クロスを呼び水にして、Roberto4×5の系列ぐるみクロスを明確な主導勢力と出来た、祖父シンボリクリスエスを強調した配合です。

影響度数値も⑪⑤⑦⑨とバランス良く、明確な主導勢力に加え、Seattle Slewの単一クロス内に6代目までに生じたクロス馬の血を纏めた、かなり優れた配合なのではないかと思っています。

先の「ルールブリタニアの2019♂」内で挙げた「Nearcticのクロス」は、本馬の中では特に目立った印象を残してはいないが、一応クロス馬として生じているのでその条件も満たしています。

当馬の配合で個人的に気にいった点は、祖父シンボリクリスエス内5代目でクロス馬となったPrincequilloが、祖母の父ホークスター内6代目にあるMahmoudと直接的な形でクロス馬となった事。

そのMahmoudも主導勢力のRobertoと9代目で直接結合を果たし能力参加しているし、母内6代目に生じたPrincequilloの仔でもあるSomethingroyalも、父内6代目に生じたその仔でもあるSir Gayloadと結合を果たし、そのSir Gayloadはその父Turn toを通じて主導勢力Robertoと強固に結びついている。

惜しむらくは、エピファネイアの母系Principia内に弱点が生じた点ですが、影響度数値が⑤と一番低い部分ですし、主導勢力と直接的に連動している部分ではないので、その影響も軽微なモノで済むのではないかと考えています。

 

 

2019年生のエピファネイア産駒は、この2頭だけピックアップしておけばよいと思うぐらい、この2頭が私の中では抜けて良い馬に思えます。

2018年生産駒 血統構成的注目馬 【エピファネイア編】

 

サトノラミアの2018 ♂

母:サトノラミア

BMS:ブライアンズタイム

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:千代田牧場

兄姉:ピッパ

兄姉は競走馬として殆ど実績を挙げられてはいないが、当馬の配合はRoberto4×3の系列ぐるみを明確な主導勢力としてBMSブライアンズタイムを強調した、ど迫力な配合。

エピファネイアの配合での課題点でもある、Princequilloの世代の古さからくる連動制の希薄さも、BMSブライアンズタイム自体の血統も現在では古い血統にあたり、『I理論』上での常套句でもある「RibotPrincequilloの血の相性の良さ(世間的には「ニックス」と呼ばれるもの)」が双方の血が前面に位置するが故に、Princequillo5・9・8・8×8・9のクロスで父内5代目に位置する血の中で主要な祖先の血が強力に作用していて、その存在感を示している。

また、その他のクロス馬も、Nijinsky6×5-Northern Dancer7・5×6は主導勢力Roberto内NearcoやBull Leaと結合を果たし、スピード・スタミナを供給。

BMSブライアンズタイム内6代目でクロス馬としてあるAlibhai7×6・7やEight Thirty8×6も、Princequillo内のTracery-Rock Sandと結合を果たし、またNative Dancer7・9×6・8・8クロスも、それぞれがNorthern Dancer7・5×6の中間断絶クロスを媒介として直接・間接的に能力参加を果たしている。

さらに、Backpasser7×5も主導勢力Robertoと強く結びついており、良質なスピード・スタミナの供給源として作用している。

この主導勢力の明確さとその他のクロス馬の結合度の強さからくる連動制は相当の迫力を持っていて、完全に類似した形ではないものの過去の名馬の中で言えばナリタブライアンの配合に通ずる迫力を感じた。

些細な欠点を挙げれば、父母シーザリオの母系の血であるPrincipia内に弱点が派生してはいるが、影響度数値は④と血統内では最も弱い部分でもあり、主導勢力となるRobertoの血や影響度の強いBMSブライアンズタイムの邪魔をしている形ではないので、些末な問題で済むかと思う。

クロス馬の数も「54」と理想的な数字に収まっており、それぞれのクロス馬が必要最低限の数で主導勢力と結びついている証でもあることから、仕上がりに難が出るような配合にも思えない。

父母ともに世代間の血の位置にバランスの悪さを抱えながらも、それが上手くジャストフィットした好例となる配合のように見えます。

 

 

 

トーセンサンドラ♀

母:シェイラトス

BMS:Galileo

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:エスティファーム

兄姉:トーセンポエム

母シェイラトスの産駒は全部冠名「トーセン」の島川隆哉氏が所有し、初仔(?)のトーセンリヒト以外は中央でデビューしていることから、当馬も中央デビューしてくれる期待値は高いかと思う。

そしてこの配合の最大の特徴は、何といっても「Sadler's Wells4×3の系列ぐるみ主導の明確さとその迫力」にあるかと。

エピファネイアの主導勢力でもあったHail to ReasonがSadler's Wellsの血統内に含まれサポートし、5代目の位置から父Prince Roseを含むPrincequillo5・9・8・8×7・7のクロスが、BMSであるGalileoの父Sadler's Wells内9代目に位置するTraceryとBayardoを通じて、しっかりとスタミナ勢力として能力参加を果たしているのは、大きな魅力だと思う。

6代までに生じたクロス馬の主導勢力との結合状態も良好な点から、父エピファネイアQueen LouieとWishing Wellに生じた弱点も、致命傷とならずに軽微な状態なのではないかと推察される。

影響度数値も⑦⑦⑮⑥とバランスも良く、クロス馬の種類と数も「55」と良好。

BMSであるGalileoの父Sadler's Wellsが3代目からクロス馬となり、主導勢力として力強く牽引している血統構成は、サトノラミアの2018と同様にナリタブライアンを彷彿させるモノがある。

距離は一見すると中~長距離に適性がありそうな感じなのだが、その他の能力参加を果たしているクロス馬を見る感じでは意外とマイルあたりならこなせてしまう可能性もありそうにも思う。

惜しむらくは当馬が牝馬である点なのだが、それも距離の融通性という部分において牝馬の気性面がプラスに働く可能性があるかも。

ともあれ、デビューの動向には注視したい馬である。

 

 

 

タマモコレクト♂

母:チャームアンサー

BMS:メジロライアン

厩舎:不明

馬主:タマモ

生産者:対馬

兄姉:タマモメイトウ

当馬の兄姉もシェイラトスの2018同様に「タマモ」を冠名とする馬主が全て所有している事から、当馬も中央デビューしてくれる期待値は高い。

当馬の主導勢力はHalo5×4の系列ぐるみが明確で、祖母アンサーミー内ジョリーズヘイローの血を全開した形態。

次いで祖父シンボリクリスエスPrincequillo5・9・8・8×8・9となるのだが、父エピファネイア同様5代目に位置するPrincequilloのクロス馬効果があるのかの判断は、少し難しい。

ただ、その父Prince Roseは6・9・9×7・8・9・8と確実に能力参加を果たしているところから、少なくともマイナス材料とはならないだろうと判断される。

さらにこの配合で最も注目したい点は、強調されたジョリーズヘイロー内のSir GaylordPrincequilloの血を含んでおり、Sir Gaylord6×6という形で能力参加を果たしている点である。

そしてBMSメジロライアン内6代目でクロス馬となったLady AngelaAureoleが、Bayardoを通じて祖父シンボリクリスエス内で5代目でクロス馬となっていると思われるPrincequilloと結びつき、スタミナ勢力として連動し結合を果たしている点も強調しておきたい。

Northern Dancer7・5×5・6もAlmahmoudを通じて主導勢力Haloと強固に結合し、また祖父シンボリクリスエス内6代目でクロス馬となったOccupy(=Draeh)6・7×8もその父Bull Dog(=Sir Gallahad)を通じて主導勢力と結合を果たし、「血の結合度」という点においてはご紹介した3頭の中では最も優れているように感じられる。

強調された祖母内ジョリーズヘイローと生きている血の関係性から、距離はマイル~2000mに最も適性があるように思える。

ただ、血統内で生きているスタミナの血の質もいいので、距離の融通性は高そう。

影響度数値も⑦⑥④⑨とバランスよく、安定した走りが期待出来るタイプの馬なのではないかと思われます。

個人的な見解で恐縮なのですが、2つ上の兄タマモメイトウは、2019年春の福島【雪うさぎ賞】(3歳500万条件レース)で3着に来たレース内容を評価しておりまして、当馬の血統を調べる前から「レースでの走り」で目についた兄を通じて、その兄の下という事で注目していた馬でした。

そうした走りに注目していた馬の下の仔が上よりも活躍するパターンというのが過去にも割と多かったので、そういう意味でも当馬にはかなり期待を持っています。

 

 

 

で、ココまで2018年生のエピファネイア産駒の血統を調べて、最も注目しておきたい馬について書いておきながらなんですが、、、実はエピファネイアの血統ってあまり好きではない(…ていうか、寧ろ嫌いな部類w)んですよね(苦笑)

 

 

 

 

 

 あ、POGのルールの中では【ダービー】までとなる所が多いかと思いますので、そのルールでしたらもしかしたらご紹介した3頭は向いていないかもしれません。。。

ですが、将来的に見て晩成タイプで息の長い活躍をしそうな馬を、若しくは大物タイプである可能性が高そうな馬を血統面から探り出すという意味では、目を付けておきたい馬かとは思います。

 

 

 

その他の血統的注目馬

短距離~マイル

・ビーチバレー♀

母:クロンヌードル

BMS:アグネスタキオン

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:ノースヒルズ

兄姉:キンノマサカリ

《短評》

サンデーサイレンス4×3の系列ぐるみクロスが明確な主導勢力となった点が、最大の特徴である配合。

血統内に弱点の派生はなく、6代目までに発生したクロス馬も主導勢力と結合を果たしている点は良好なのだが、クロス馬の数と種類が「62」と多く、開花にやや時間がかかるタイプかも。

 

・ノーブルジュピタの2018♂

母:ノーブルジュピタ

BMS:アドマイヤジュピタ

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:新冠伊藤牧場

兄姉:ノーブルヘリオス

《短評》

Roberto4×5の系列ぐるみのクロスを主導勢力とし、サンデーサイレンス4×4の中間断絶クロスで血を纏めた形態。

血統内に弱点の派生はなく、祖父シンボリクリスエスを強調した形で、芝・ダートを問わないタイプに思える。

 

・チャーリーズの2018♀

母:チャーリーズ

BMS:キングカメハメハ

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:新冠タガノファーム

兄姉:アルムユヴラージ

《短評》

Halo5×4の系列ぐるみクロスを主導勢力とした形態の配合だが、Haloの血を持たない祖父シンボリクリスエスの影響度が⑧と強く、その点はあまり強調出来る材料ではないと思われる。

ややスピード色の強い馬が6代目までにクロス馬として能力参加している事から、スプリンター寄りの馬なのではないかと推察される。

 

・ナムラスパロー♀

母:ビウイッチアス

BMS:ダイワメジャー

厩舎:不明

馬主:奈村伸重?

生産者:いとう牧場

兄姉:ゴールドプラネット

《短評》

サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水とし、その祖父Hail to Reason5・8・6・7×5の系列ぐるみクロスを主導勢力とした配合。

ただ、祖母内Jesterも6×5と系列ぐるみのクロス馬として前面で能力参加している事から、やや主導は不鮮明かと思われる。

血統内で生きている血もスピード色が強く、BMSダイワメジャーの影響度が⑬と最も強い点も含め、スプリンターである可能性が高い馬であろう。

 

・ロゼシャンパーニュの2018♀

母:ロゼシャンパーニュ

BMS:ゼンノロブロイ

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:ノーザンファーム

兄姉:ドゥシャンパーニュ

《短評》

サンデーサイレンス4×3の系列ぐるみクロスを主導勢力とし、次いでRoberto4×6・5クロスでスタミナを補完する形態。

とはいえ、その他の6代目までに生じたクロス馬はスピード色がかなり強く、距離には限界があるタイプに思える。

 

 

マイル~中距離

・ゴッドフロアーの2018♂

母:ゴッドフロアー

BMS:ハーツクライ

厩舎:栗松永幹夫栗東

馬主:広尾レース

生産者:木村秀則

兄姉:初仔?

《短評》

サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水とし、Northern Dancerのクロスを含むSadler's Wells4×4を主導勢力とし、父の母シーザリオを強調した配合。

ただ、上記に挙げたクロス馬がともに同じ4代目で強い影響を示している点から、やや主導勢力が不明確となった点は、マイナス。

 

・ヴァルホーリングの2018♂

母:ヴァルホーリング

BMS:Halling

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:オリオンファーム

兄姉:レベンディス

《短評》

Northern Dancerのクロスを含むNijinsky6×5が主導勢力となる配合。だが、その父Northern Dancerも同じく5代目から中間断絶クロスとなり、Princequilloもその父Prince Roseを伴い同じく5代目からクロス馬として能力参加を果たしている点から、主導勢力はかなり不明確。

最も影響度の強い祖母内Matchに弱点が発生してしまった点もマイナスではあるが、影響度数値が③③④⑤と異系交配の形態を保てている点から、その弱点もやや軽微で済んでいる可能性があるかも。

ただ、それらの影響から、ツメの甘いタイプの馬である可能性はある。

あと、生きている血の傾向から、恐らくは芝向きの馬。

 

中距離

・サンシャインの2018♀

母:サンシャイン

BMS:ハーツクライ

厩舎:不明

馬主:不明

生産者:社台ファーム

兄姉:アラタ

《短評》

サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水とし、その中のHail to Reason5・8・6・7×5の系列ぐるみクロスを主導勢力とした配合。

大きな弱点の派生もなく主導勢力も明確な点はセールスポイントではある。ただ、祖母バルドウィナの影響度数値が⓪とややバランスを崩してしまった感を覚えるが、エピファネイア産駒にしてはクロス馬の種類と数が「49」と少なく、その血統内に弱点も派生しておらず、この点は大きなマイナスとはならないと思う。

 

・ラベンダーテソーロ♀

母:レッドシェダル

BMS:ジャングルポケット

厩舎:和田雄二(美浦

馬主:了徳寺健二ホールディングス

生産者:高橋義浩

兄姉:2番仔?

《短評》

サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水とし、その中のHail to Reason5・8・6・7×5の系列ぐるみクロスを主導勢力とした配合。

祖母スターリーロマンス(=フジキセキ)の血を強調した配合で、Le Fabuleux6×4が単一とはいえ前面でクロス馬となりスタミナ勢力として能力参加している点から、中距離~クラシックディスタンスを得意とする血統構成ではないかと思われる。

 

 

 

 

 

血統を調べたのはいいが、次点扱いとなってしまった馬達をこのまま埋もれさせてしまうのがしのびなくなってしまったので、簡単に…ですが書き残しておきました(笑)

POG用 種牡馬別血統分析 【エピファネイア編】

エピファネイア

父:シンボリクリスエス

母:シーザリオ

BMS:スペシャルウィーク

 

傾向

血統内に流行となる血をそれなりに(Mr.Prospector以外を)多く含み、その位置配置によっては主導勢力が不明確となる可能性がある。

産駒の傾向として、日本で流行の血が多く含まれる繁殖牝馬を相手にするとややスピードが優った産駒を出す事が多そうだが、母方の血次第でクラシックディスタンスをこなす底力のある産駒も出てきそう。

エピファネイアの父母両方に弱点が派生しやすい血の配置であるのが、エピファネイア産駒の難しい所のように思う。そのバランスの悪さを母方の血で補う事が出来れば、大物を出す下地はあるのではないか。

単純に弱点を補いつつ勝ち上がれる可能性を探るなら、サンデーサイレンスのクロスを作ればいいのだが、それだけでは勝ち上がる事は出来ても上のクラスで勝ち負けするような良質の産駒は生まれないように感じる。

現在の繁殖牝馬に多い組み合わせから、ただ勝ち上がり目的だけで選ぶならば、母親の父がキングカメハメハでそのBMSがサンデーサイレンス繁殖牝馬の仔を選べば問題は然程ない。

だが、上のクラスで活躍する馬を探すとなると、距離的にも能力的にも限界が生じる可能性が高い。

エピファネイアと相性の良いBMSの血を探すのにも一苦労するが、血統内に流行の血を多く含むだけに逆に言えば絶対的に合わない血を探す方が難しく、ジャストフィットする血を探すのが困難なだけ。それ故に、今一歩足りない産駒が多く出そうな気がする。まず合わないのは、最近増えてきたドイツ系の血を持つ繁殖牝馬とは、かなり相性が悪いと思われる。サンデーサイレンスの血をクロスさせられるマンハッタンカフェが、ドイツ系の血を持つ馬の中でもどうにかギリギリで推奨可能ではあるが、正直それでもオススメは出来ない。

BMSだけで選ぶなら、その血を持つ繁殖牝馬の絶対数が少ないが、父がゼンノエルシド繁殖牝馬との相性は、比較的良いと思われる。母方で余計な血を全面でクロスさせなければ、ロックオブジブラルタルを父に持つ繁殖牝馬も悪くない。

そのぐらいBMSだけを見て繁殖牝馬を探すのも難しい種牡馬なので、逆に特定の血を含む繁殖牝馬を探し、その中からバランスを崩さない位置配置をしている馬を探す方が、良馬を探す近道かもしれない。

そんなエピファネイアと相性が一番いいと思われる血は「Assert」。

但し、母馬の全体の血の配置にも依るが、血統内で4~5代目ぐらいの位置にある事が望ましい。6代目以降だとその相性の良さは薄れ、3代目だと他の血の位置配置によってはバランスを欠く可能性が生じる事は、念頭に置いておきたい。

このAssertの血が血統内の4~5代目にあるだけで、エピファネイアとの配合で弱点や欠陥が生じる可能性を大きく防ぐ事が出来る。その際には、PrincequilloかPrince Roseの血を含んでいる事も、血統内で弱点の派生を防ぐ条件の一つとなる。

Assertの父Be My Guestとの血の相性もかなり優れてはいるが、その際はAssertと同様に母の血統内にPrincequilloかPrince Roseの血を含んでいる事の他に、「Le Fabuleuxかその父Wild Risk」を持っている繁殖牝馬を選びたい。若しくは「Dante=Sayajirao」の血でもOK。

産駒のスタミナを確保するには、先に述べた「Le Fabuleux」をクロスさせたり、日本的な血で言えば「セントクレスピン」をクロスさせるのも、有効かと思われる。

一番手っ取り早いのはPrincequilloをクロスさせる事なのだが、Princequillo内のPapyrus-TraceryやGay Crusader-Bayardoが最近の繁殖牝馬の血統内では10代以降にある事が多く、クロス馬効果が見込めなくなる可能性が高く、Princequilloの血を生かすのも難しくなる可能性が高い。逆に言えば、繁殖牝馬の血統内の9代目までにPrincequillo内以外からPapyrus-TraceryやGay Crusader-Bayardoの血を一つでも含んでいればその効果は見込めるので、そうした馬がいたらクロス馬効果が見込めスタミナ面の心配はより少なくなるかと思われる。一番単純で高い効果が見込めるのは、母内6代目(母単独での血統内なら5代目)にHyperionの血を持つ馬だと、クロス馬としてHyperionも能力参加を果たすため血の結合も良好となるので、より確実な効果が期待出来そう。

最後に「主導勢力」となる血を選ぶ問題だが、先に述べたようにエピファネイアの血統内には流行の血が多く含まれている為、全面に出す血は出来れば明確にさせておきたいところ。

エピファネイア内の血で言えば、Roberto・サンデーサイレンス・Sadler's Wellsあたりをクロスさせて、そこに血を集結させる形態を作れるのが理想か。

勿論、先に挙げたその3頭の父の血とかを母方の血で前面に出し血を集合させる形態でもOKかと。その際にどちらのケースであっても問題となるのは、それらの血を複数同じ位置でクロスさせてしまい、主導勢力が不明確となる事。その点だけは、気を付けておきたい。

 特にサンデーサイレンスを持つ繁殖牝馬の血統内に、サンデーサイレンス以外にHaloの血を持つ繁殖牝馬であれば、必然的にサンデーサイレンスが系列ぐるみのクロスとなるので、主導勢力を明確化させやすくなるかと思うので、オススメ。

 

 

 

2017年生産駒 血統構成的有力馬

 ヒバリ ♀

母:エトピリカ

BMS:キングカメハメハ

厩舎:加用正

馬主:協栄

先に紹介した繁殖牝馬の父がキングカメハメハでそのBMSがサンデーサイレンスとなる繁殖牝馬の中で、一番いいと思われる馬がこのヒバリです。

キングカメハメハの血統内にSayajirao=DanteとOwen Tudorが含まれており、エピファネイア内で弱点となりやすい血をフォロー出来ている。さらに母方の血の中にStymieを持つので、サンデーサイレンスをクロスさせないとエピファネイア内で一番弱点となりやすい部分をカバー出来ているのが、当馬の配合の一番の長所かと。

ただ、サンデーサイレンスの中間断絶クロスからHail to ReasonNorthern DancerPrincequilloがその父母を含む形でクロスしている為、主導勢力が不明確なのが難点。

先日小倉芝1200mの新馬戦をデビュー勝ちしたが、血統的な見立てではマイル~2000mあたりが最も適しているように思える。それだけに、デビュー戦でなかなかの切れる脚とスピードを見せたのは、かなり先が楽しみとなる材料に思う。

 

マオノエピ  ♀

母:アドマイヤラック

BMS:アドマイヤムーン

厩舎:黒岩陽一

馬主:湯浅健司

当馬は、祖母の父Be My Guestの血を全開にさせ、かつNorthern Dancer7・5×6・4の系列ぐるみが明確な主導勢力となったところが、最大の長所となる配合。

父母シーザリオ内Principiaに弱点が生じたのは残念だが、主導の明確さと血の結合の良さに加え、シーザリオの影響度数値が⑦とやや弱い点から、その弱点は軽微で済んでいるのではないかと推察したい。

サンデーサイレンス4×4の中間断絶クロスで血を纏め、Hail to ReasonNashuaのクロスでスピード、Princequilloのクロスでスタミナを補い、それぞれが主導勢力のNorthern Dancerと結合を果たしているのは、なかなかの迫力を感じる。血統内で影響度数値が⑩と一番強く出た、祖母アドマイヤラピスの血の質の良さも魅力だ。

 

シャリン ♀

母:スターシンフォニー

BMS:アグネスタキオン

厩舎:不明

馬主:不明

先の傾向で述べたサンデーサイレンスのクロスを生じさせ、繁殖牝馬内でサンデーサイレンス以外にHaloを持つ馬の中で一番配合内容が良いと思われる馬が、このシャリン。

この配合の最大の特徴が、言わずもがなサンデーサイレンス4×3の系列ぐるみのクロスが明確な主導勢力となった点。

Roberto4×6の系列ぐるみのクロスもありやや近親度合いの高い配合ではあるが、なかなかの迫力を備えている配合だと思う。

Roberto4×6の系列ぐるみがスタミナ勢力として能力参加し、Le Fabuleux6×6で隠し味的にスタミナを補い、ややスタミナ優位な血統構成だと思われる。

 

ランスオブニンフ  ♀

母:マイスクエアワン

BMS:Giant's Causeway

厩舎:不明

馬主:不明

Roberto4×5の系列ぐるみのクロスが明確な主導勢力となり全体をリードしているのが、この配合の強み。影響度数値が⑩と一番強い祖父シンボリクリスエス内で強く作用しているのも、能力を引き出す上で魅力的。

スピードはHalo5×6の系列ぐるみのクロスを中心に、Crimson SatanやBold Rulerのクロスで補い、スタミナはRarelea=Delta Queenが主導勢力Roberto内で直接働き、またPrincequilloとその仔SomethingroyalがNorthern Dancer7・5×5・4の中間断絶クロスを呼び水とした形で結合を果たしている。

全体的にスタミナが優位となる血統構成をしているように見えるので、エピファネイア産駒の中では中距離以上で走ってくる馬となるのではないかと推察される。

 

ディープハーモニー ♂

母:ユキノヴィーナス

BMS:グラスワンダー

厩舎:本田優

馬主:深見敏男

先の傾向で述べた、エピファネイアと相性が良いと思われる「Assert」の血を、母方の4代目に持つ馬。

主導勢力はRoberto4×4が明確で、その迫力はなかなかのものがある。

距離も、中距離~クラシックディスタンスに向くのではないかと思われる。

が、一番影響度数値が⑩と強いBMSグラスワンダー内のMatchicheⅡに弱点が生じてしまったのは、大きなマイナス点。

それ以外の点は特に減点材料もなく、主導勢力のRobertoに能力が集結する形を作れていたように見えるので、BMS内での弱点の派生が非常に惜しまれる。

 

カナワン ♀

母:プラチナジュエリー

BMS:ディープインパクト

厩舎:竹内正洋

馬主:由井健太郎

サンデーサイレンス4×3の中間断絶を呼び水として、父エピファネイアの主導勢力でもあったHail to Reason5・8・6・7×5を同じく主導勢力とし、BMSディープインパクトを強調したなかなか好バランスな配合。

血統内に弱点の派生もなく、父内での世代が古く弱点となりがちなPrincequilloの血も能力参加させていて、中距離に適性がありそうに思える内容。

だが、無難にまとまってはいるものの、これといった強調材料には欠く印象を否めない。馬主孝行的な競走馬となりそう。

 

 ムゲンミライ ♂

母:ペニーブラック

BMS:Redoute's Choice

厩舎:森下淳平(大井)

馬主:山口裕介

当馬も、ディープハーモニーと同じく「Assert」の血を4代目に持つ馬。

血統内でAssertの血が4代目にある事から最も邪魔をしない形で、エピファネイア内での弱点の派生を抑え、Assertの血だけでは補えない弱点となりがちな祖父内5代目にあるPrincequilloも自身がクロス馬となり、その中のPapyrus-Tracery・Bayardoをクロスさせる事によって弱点を派生させないだけでなくスタミナ勢力として能力参加も果たせている。

ただ、BMSのRedoute's Choice内Bletchinglyに弱点を抱えてしまったのは、マイナス。

また、Hail to Reason5・8・6・7×6やNijinsky6×5やその父Northern Dancer7・5×5・6・6がともに5代目の位置となる前面でクロス馬となり、主導勢力が不明確となった事が、この配合の残念な点。

他にもサンデーサイレンス4×4や、Princequillo5・9・8・8×9・8・9やLe Fabuleux6×5が前面でクロス馬となり、より主導勢力の不明確さに加担しているように思う。

 

 

POG用 種牡馬別血統分析 【ロードカナロア編】

ロードカナロア

父:キングカメハメハ

母:レディブラッサム

BMS:Storm Cat

 

傾向

血統内にスタミナを形成する血を内包してはいるものの、自身の成績同様にスピード優位となる産駒が誕生しやすい。

距離の融通・底力を備えた産駒を目指す場合、ロードカナロア自身でもクロス馬となっていたGraustark=His Majestyのクロスを継続してクロスさせる事が、一番明快にスタミナ源を確保する方法だと思われるが、PrincequilloやHornbeamをクロスさせ底上げを図るのも有効と思われる。特にPricequilloかRibotのどちらかはクロスさせておかないと、父父キングカメハメハ内Pasadobleに弱点が発生してしまう率が高まるので、押さえておきたい。それ以外では、父母Storm Cat内で意外な弱点が発生する可能性もあるので、その点にも気を付けておきたい。

世代的に流行となる血を多く含んでいるので、主導勢力を明確にするのが難しい部分が出来る可能性も高い故、「芝」で結果を出す産駒を意識するならば…ですが、Nureyevやトライマイベスト=El Gran Senorのどちらか(両方は×)をクロスさせて主導を明確にしたり、ラストタイクーンを全面でクロスさせて血を纏めるのが有効と思われる。

その中で気を付けなければならないのは、母方にNijinskyの血を持つ繁殖牝馬で、Nijinskyの血が母方で前面に出ていると全体のバランスが崩れる恐れがあるので、あまり推奨は出来ない。

また、Storm CatSecretariatを前面でクロスさせると、芝よりもダート馬となる傾向が強まりそうなので、「芝」で走る馬を探すならば出来れば避けた方が無難かも。ただ、産駒にパワーとスピードを求めるのならば、逆に推奨出来ます。

サンデーサイレンス系の種牡馬では、ハーツクライを父に持つ繁殖牝馬だとHornbeamをクロスさせる事によってHyperionとNasurullahの血をより強固に結合させる事が出来るので、ロードカナロアとの相性が良さそうに思える。

サンデーサイレンス系以外では、ジャングルポケットを父に持つ繁殖牝馬も、BMSジャングルポケット内Nureyevが明確な主導勢力となり、またHornbeamも7×5の形で影響度の強い位置で作用するので主導勢力となるNureyevとの相性も良く、母母の血の配置が悪かったり傾向が異なるようでなければ、かなり相性がいいのではないかと思う。

 

 

 

 

2017年生産駒 血統構成的有力馬

イチリュウマンバイ ♂

母:ネヴァーハーツ

BMSハーツクライ

厩舎:不明?

馬主:不明?

Hyperionを父に持つAlibhaiやHornbeamをクロスさせて父に不足気味だったスタミナを補い、母方の血統内にあるHyperionGainsboroughの血の流れを生かし、Somethingroyal-Princequilloのクロスからスタミナを補填したのが長所と思える配合。

Nureyev5×4の主導も明確で、祖母方のNureyevで全体をリードし、6代までのクロス馬も主導勢力内の血と連動している点も良い。

距離も2000mまでなら十分もつであろうと思われる。

中央デビューが確定し所属厩舎が明らかになってくるようなら、注目してみたい馬。

 

ミスビアンカ ♀

母:シャトーブランシュ

BMS:キングヘイロー

厩舎:高橋義忠栗東

馬主:シルクレーシング

上記のイチリュウマンバイ同様にNureyev5×5とNorthern Dancer6・6・8・5×5・6でリードし、Hornbeam7×5も前面でスタミナ勢力として加え、祖母ブランシェリーを強調した内容。

他にもスタミナ勢力として定番のRibotPrincequilloの相性の良さや、Precipticも加わって、ロードカナロア産駒としてはかなり距離に融通の利く内容なのではないかと思われる。

厩舎が2000mぐらいの距離を意識して馬を育ててくれれば、かなり面白い馬になれるんじゃないかと期待している。

 

ビップシンドウ  ♀

母:ドリーミートーツ

BMS:ジャングルポケット

厩舎:清水久詞

馬主:鈴木邦英

途中Nearcticが断絶したNureyev5×4と、Hornbeam7×5のリードでBMSジャングルポケットを強調した配合。

Mill ReefSecretariatの良質なスピード・スタミナを加え、Precipticのスタミナも補い、HyperionGainsboroughの血の流れを土台構造とした内容も、なかなかの迫力がある。

距離の融通性もあるし、無事にデビューしてくるようなら、かなり期待してみてみたい馬。

 

その他

その他では、影響度指数③⑤③③とバランスよく、父母のレディブラッサムの良さを引き出したホウオウエミーズ♀(母:エミーズスマイル,BMS:アグネスタキオンと、Nureyev5×4を主導勢力としてリードし、Blakeney5×5の中間断絶クロスでクロス馬を纏めスタミナ勢力として能力参加させたマルタクロス♂(母:ショウナンタレント,BMS:アグネスタキオン)あたりが、配合的には面白そうな馬だと思った。

 

 

 

 

「空気を読む」と、「いじめ」志向のつながりについて考える。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000001-withnews-soci

 

この記事を読んで、その記事へのヤフコメ等を見て、「いじめ」という行為に対するものの考え方や、その行為がどのような経緯で生まれるのか、少し考えてみたくなったので書いてみる。

 

とはいえ、『いじめ』に主眼を置いた考察ではなく、『空気を読む』という言動から『いじめ』的志向を垣間見る事がよくあるので、そちら側からアプローチをしてみたい。

 

「空気を読む」を考える

「空気を読む」という行為は一見すると「能動的」に他者を思いやる行為のように思われがちだが、それを他者にも暗に求めるような思考を抱いたり、露骨に「空気読めよ」と相手を詰るような言動は、能動的に相手を思いやり「空気を読んだ」行為からはかけ離れていると思うのは、私だけであろうか。

 

もっとシンプルに「『空気を読む』相手は誰なんだろう?」と思った事はありませんか?

 

対象は一人?

それとも、複数人?

 

「空気読めよ」と発言したり心の内に秘めたりする人は、「誰の志向に沿え」と思っているのでしょうかね?

 

それって、もっと解りやすく言えば『忖度する』という事と、ほぼ同じですよね。

 

 

 

誰に?

 

 

 

これが、「いじめ志向」の根源となることの一つでもあるんじゃないの?

 

「空気を読めない人」や「空気を読まない人」の集団における末路はどうなりますか?

排除されますよね。

 

じゃあ、「空気を読む」って何を目的とした行為なの?

 

空気を読まなきゃその集団から排除される、でも、明文化されるわけでもなければ、明言化されるわけでもない、ただただ暗に「解れよ」と要求されるんだよね。

 

それを暗に要求された相手は、それをどうやって知るの?

 

昔から連綿と続くオーソドックスな『いじめ』の手法として、「無視」や「仲間はずれ」という行為があります。

それを「空気を読んだ同盟」みたく、公然と仲間内から気に入らない人間を排除する為の『ツール』として、「空気を読む」という言葉が利用されているように、時折思うのですよ。

踏み絵』も、それに近いですよね。

自分に配慮しようとしない、自分の意向や趣向に沿わない人間は排除する。それも、自分の意向や趣向を明言するわけでもなければ明文化もせずにね。

そうして「他者に空気を読ませようとする人間」は、自分が好き放題に人間を選ぶという行為をしているのに他ならないという事こそ、周りの人間は気付かなければならないのです。

さらに性質(たち)が悪い事に、「○○さんの想いを察して空気を読んだよ。」みたいに『空気を読む』対象を他者へ置き換える事で、自分が主導して自分の気に入らない他者を排除しようとしている事実をも、ぼかせるんだよね。

そういう集団の中に居る限り、自分が死ぬまで永遠にその仲間内の誰かが一人二人と排除されてゆく現実を見続けなければならなくなるのですよ。そうした社会が、現在の人間社会におけるコミュニティーを保つ一角(いっかく)ともなっているのです。まるで、排他社会のようですね。そのように、主催者(≒力のある者)の意にそぐわなければ排除される人間関係って、人間として生きていて将来性を感じますか?

健全と言えますか?

「排除される人間がいる」というコミュニティーは、近い将来「自分も排除される側になる」という事でもあるのですよ。「自分が排除される側に立つ事はない」だなんてなんの根拠もない話であり、主催者(=権力者)とどんなに最高に良好な関係を築けていても人間は簡単に心変わりをする生き物ですから、なんて事のない理由で簡単に人を排除し、裏切ります。

国や自治体のような巨大化したコミュニティーではよくある事でもありますが、大抵は『ルールや法律』といった形で「明文化」されている事が当たり前なほど殆どです。

ココで問題にしているのは、「空気を読めよ」といった言葉や行為を代表するように、「明言化・明文化をせずに他者を排除するコミュニティーこそが、今や社会問題化した『いじめ』を増長する行為」の一つなのだという事です。

そのコミュニティーの仲間に対してなんの「敬意」も払っていない、確たる証拠じゃないですか。相手の話も聞かずに、相手に何も伝えずに、ただ一方的に「空気を読め」だなんていう行為は。

でも、残念ながら「空気を読む」という行為は、現代社会の中に受け入れられていて、マジョリティーとして捉えられているようにも感じます。ソコで問題なのは、その行為の持つ本質を自分の頭で考えてみようともせず、何の疑問も抱かずに「社会的に流行りだから」とか「だってみんなやっているじゃん」みたいな『思考停止』をし、無条件にその流れに乗る事です。

なんの主観も感情も持たずに、冒頭に載せたURLのコメントを見て下さい。

寄って集って、自分の主義と会わない人間を叩いているコメントの、なんと多い事か。

相手がどういう意図や感情も持って主張しているかだなんて、完全に置き去りにされています。

あるのは、自分に合うか合わないか、自分が好きか嫌いか、そんななんの建設性もなにも感じられない薄っぺらいコメントやレスばかりが、強文で目につきます。

「 自分の主張と合わなければ黙っていればいい」のに、気に入らない相手を攻撃する。そうせずに済むように「いいねボタン」みたいなのがあるというのにね。

その場では仲間でもなんでもない見ず知らずの人間が対象となってはいますが、見ず知らずの人間に対して平気で攻撃をする人間は、仲間に対しても自分にとって気にいらない存在となれば、平気で手のひらを返して攻撃してきますよ。

 

本当に仲間や集団を大切に思うコミュニティーであるのならば、「空気を読む」という『排除』に直結する行為を変に美化して貴ぶのではなく、もっと他にやるべき事があるんじゃないですか?

 

シンプルに「自分がされて嫌な事を相手に伝えて知ってもらう」事こそが、本当の意味で相手を思いやる行為へとつながると、私は思うのです。

それを仲間内全員で共有しようとしてこそ、本当の結束力となり、本当の友人関係なりを築けると思いませんか。

 

「言わなくても察しろよ」という言動や思考に、彼方は人間的な優しさを感じますか?

 

本当の意味で「相手を知る」という行為は、相手に「自分という人間を知ってもらう」という行為と同義だと思うのです。

 

それならば、やらなければならない行動は、ただ一つですよね。

お互いに自分という人間がどういう人間かを伝え合う」だけという、実にシンプルで単純な事をするだけでいいのです。

その結果合わなかったら深い交遊関係を築いていかなければいいだけの話だし、相手にも選択権を持ってもらう事こそが、本当に相手の事を思いやる行為だと、私は思うのですよ。

だって、当たり前の事ですが、相手も一人の人間なのですからね。

その人間が、相手が「嫌だ」と明言しているのに、執拗に相手が嫌がる事をする行為って、何かに似ていません?

 

私はそれこそが『いじめ』なのだと思いますよ。

 

自分が嫌なら一方的に排除すればいいという排他的な思考、それこそが『いじめ』の原動力となります。

 

彼方の周りにも、自分は相手に何も言わずして相手に「察しろ」という空気や言動をしている友人はいませんか?

そんな友人を見て、何も言わずにただ黙っているのならば、その人は彼方にとってもその人にとっても「本当の友人」とは言えませんよ。現時点で、お互いにとってただの都合のいい人です。そんなの、相手(=人間)に対して失礼じゃありませんか?

彼方は自分がされて嫌な事を、黙って堪えて自分の内に秘め我慢したりはしていませんか?

それ(=言わない事)は美学でもなんでもありませんよ。

「空気を読む」だなんていう行為は、美学でもなんでもありません。愚学(←造語)なだけです。

 

何故なら、お互いに理解しあおうとする事もせず、どうして良好な人間関係を築いていけるというのですか。

 

「心地よい居場所に集まる関係」とソコに集う人間関係って一見すると良好に見えますが、その場所を共有しようとする働きかけをした結果により出来あがった場所は、非常に脆いです。何故なら、人が「心地よい」と感じる場所は、全員が同じくして共有しているモノではないのですから。誰か一人でも「嫌だ」と感じたら、その関係は揺らぎます。それを許さないのが『空気を読む』という働きかけなのですよ。その『空気を読む』為に神経を使い、すり減らし、自分が嫌だと感じる事も主張出来ずに我慢する。それを言ってしまったら「空気を読まない人間」というレッテルを張られてしまい、排除されてしまいますからね。誰もがみな我慢のひとつやふたつはしているし、人間として生きていくうえで多少の我慢をする事は当たり前でもありますが、どうしても我慢出来ない出来事を話す事も憚られる関係性って、人として『健全』な環境と言えますか?

それって、一見して居心地の良さそうに感じる空間に全部委ねてしまい、なにもしないからこそ出来上がった関係性とも言えるのですよ。率直に言ってしまえば「今の政治に対して大きな不満がないから、目に見えておかしな事が起きていても(自分へ直接的に被害が及ばないから)何も文句を言わない国民」みたいなもんです。コミュニティーの大小にかかわらず、こうした関係性の事項は簡単に起こりうるんですよ。

じゃあ、どうすればいいのか?

「なにもしない」の逆で、その場所にいる人たちの主張をちゃんと聞きあい主張しあい譲りあい尊重しあってこそ、強固な信頼関係と人間関係は築きあげていく事が出来ます。実に簡単な事なんです。

今まで学んできた文字や言葉は、ただの飾りですか?

相手に伝える為にある『ツール』を使わずして、何のために文字や言葉を学んだのですか?

そうして黙って堪えて我慢してきたモノがいつの日か爆発した時、その人間関係や友人関係はどうなるか、彼方は考えましたか?

 

そうなる前に、相手に伝える事の大切さを知って欲しいのです。

 

伝えた結果、相手が何度話しても自分の話を聞いてくれなかったのならば、それは相手が自分の事を一人の人間として興味・関心を抱いてくれなかったという事。

それは、相手に興味を持ってもらえなかった彼方が悪いのではありません。

それは、その人が「自分が興味・関心を持てない相手はどうでもいい」という思考の持ち主だったというだけです。

端的に言えば、『自分さえ良ければ他はどうでもいいという思考の持ち主だというだけの話ですね。

「いい」「悪い」の問題じゃないんです。

「正しい」「間違っている」という問題じゃないんです。

ただ単に、人間性=個性の違いです。

その人がそういう自分が好きであるのならば、それは他人が口出しする事じゃありませんからね。

 

ですが、それだけの理由で簡単に他者を排斥しようとする人間は、自分にとってその時・その場で都合の良い人間だけを大切にする人であるというのは、確定的に事実だと言わざるをえませんよね。

そうした個性の持ち主は、そうした個性を共有出来る人だけを集めて、そうしたコミュニティーを一緒に築き上げていくべきだと、私は強く思いますし、強く願います。カルト宗教みたいに。

要は、自分は自分とは違う価値観を持った他人の話であってもちゃんと耳を傾けるし、自分が嫌だと感じたら何も話を聞かずに一方的に他人を排斥したりするような人間とは違うと思う人は、どんなコミュニティーであってもちゃんと自分の主張をするべきであり、そのコミュニティーの事を本当に想うのであるのならば、正しいか間違っているかではなく、空気を読まなきゃだなんて考えず、自分の意見はちゃんと言うべきなのです。

そうした意見を聞いてくれないコミュニティーは、最早コミュニティーの体を成してはいませんので、それを見極める基準となります。

ただ、「自分の意見を聞き入れてくれない=自分の意見を通してくれない」という事ではありませんよ。話し合いにも応じず、一緒に妥協点を探そうともせず、一方的に排斥しようとする主催者がいるコミュニティーや、その主催者をたしなめようともせずに主催者の意向に同調するようなコミュニティーなのかどうかを、キチンと見極めるべきだと言いたいのです。

だからこそ、自分の意見はしっかりと言うべきなのです。特に、「自分がされたら絶対に嫌な事」は、必ず伝えるべきです。

何度も言って伝えているのに、その話を聞いていなかったりとか、自分は別に嫌じゃないし…みたいな返しをしてくる人間は、ロクな人間ではないのは解りますよね。ちゃんと自分の意見や気持ちを伝えてきている相手に対しての敬意が、まるで感じられないのですから。

 

そのうえで、そうした相手やコミュニティーに対して自分がどう動くかの選択肢の決定権は、自分にあります

当たり前ですが、相手が自分の思うとおりに動かないからといって、ブン殴ったりしてはいけませんよ。

 

そして、「排除」や「無視」も立派な『暴力』の一つですよ。

 

相手の肉体を傷つけるような「物理的な暴力」だけが『暴力』なのではありません。

寧ろ、先に挙げたような「精神的な暴力」の方が、目に見えない分よっぽど性質(たち)の悪いモノです。

 

人間というのは、生まれてきてから死ぬまで誰にも「迷惑」をかけてこなかった人など、一人も存在しません。どんな人であれ、必ず誰かに「迷惑」をかけながら生きてきているのです。

だとしたら、お互いに譲ったり譲り合ったりして生きていくのが人間として賢い生き方だと思うし、人間とはそうあるべきなのではないかと、私は一人の人間として生きてきてそう経験して学び、強く願うからこそ、こうして自分の意見を言い、伝えるという行動をとっているのです。

繰り返しますが、相手の事を理解する為に先ずは相手に自分という人間の事を伝える事こそが、本当に本当に相手を理解する事において重要で大切な事だと思うのですよ。

そのうえで、「話を聞く」という初歩中の初歩すらしない相手は、人間として決定的にダメである可能性が高いという事を、見極める事が出来るのですから。解りやすく言えば、自他の働きがあっても自分の行為を顧みる事が出来ない人間ですね。プライドの高い人に多いです、そういう人は。排泄物より価値がないのにね、そんなプライドなんて。

そういうのは、子供の頃に色々と経験して学んでおかなければならない事だとも思うのですが、今はそうした事も学ば(=べ)ずに大人になってしまった人も多いのですかね?

だとしたら…ですが、非常に悲しい事ですし、強く憂慮すべき事だと切に思います。

 

でも、そうした人間が多くいるからこそ、今もなお「空気を読む」だなんていう馬鹿げた行為を、その実体を知ろうとも考えようともせずに有り難がる人が居るのでしょうね。

 

情けない話です。

 

 

 

「空気を読む」に委ねる『楽さ』

では、何故「空気を読む」という行為が、ここまで社会に蔓延し受け入られるまでになったのか、それについて自分なりに考えてみようかと思います。

 

 

見出しにも挙げましたが、いきなり結論を言ってしまえば「楽だから」に他ならないんじゃないかと。

 

 

だって『空気』という目に見えないものの代表と言ってもいいぐらいな「曖昧な存在」を、『象徴』として崇めていればいいだけなんですから。

自分の感情をなにも言わずに周りが勝手に察して理解してくれる(…と思いこんでいるだけ)、これほど『楽』な事はありませんよね。

 なにもしなくていいのですから。

自分の心を削って、自分の事を相手に伝えなくていいし、相手へ伝える為に伝える言葉を色々と考えなくてもいい。

なにも言わずして伝わるその空間に、ただいればいいだけなのですから。

文字通り『空気』になればいいだけだもんね。

それで自分という存在を受け入れてくれた(…と思い込んでいるだけ)のならば、こんな『楽』な事はない。

そりゃ、みんな挙って「空気読みます」わ(笑)

その『空気』を作っているのが誰なのかを、敏感に読み取る能力さえ身に着ければ、自分はそれを阻害しないようにしているだけで楽に生きられるんですからね。

あとは、自分の周りに自分と合った『空気』を作ってくれる人達の居る空間に、入り込めればいいだけ。

 

でね、『楽』って本当にいい事なの?

 

「物事」って必ず一方だけではなく「対」となるモノがあります。

『楽』の「対」となるモノって、なんだと思いますか?

よく一般的に『苦』や『哀』が挙げられます。

 

 

『苦』から見た考察

「苦楽を共にする」という言葉があるように、『楽』と『苦』は「対」となっているイメージが湧きやすいかと思います。

即ち、『楽』も『苦』もどちらかが良いモノでどちらかが悪いモノというのではなく、どちらも同じモノだと考えられます。

もっと解りやすく言えば、ある一つの物事における分岐点に遭遇した際、一方が『楽』へと繋がる道、もう一方が『苦』へと繋がる道へと分かれています。

当然、自分が選んだ「道(=選択肢)」の『経験』しか出来ません。

それが『楽』だったか『苦』だったかの違いでしかないのですよ。

自分の捉え方一つでどちらにも変わるし、『身に付くモノ(≒経験)』も違ってきます。

考え方の違いや捉え方の違いで、どうにでも解釈できる典型ですね。

そうすると、『楽』だからとか『苦』だからっていうのは、あまり意味のないようなモノに感じませんか?

もっと言えば、『楽』や『苦』の本質はソコにはないと思いませんか?

そんな事に囚われているのは、人間として生きているうえでもったいないと、私は思うのです。

 

そこで、本題とのつながりに戻るのですが、『楽』と『苦』が「対」となっているのならば、例えば自分が『楽』をしているのならば誰かが『苦』をしていますよね?

どちらがいいか悪いかではなく、「対」となっている一方の事も考えられるようになれば、もっと『楽』や『苦』を通じて色々な事を知る事が出来ると思いませんか?

それって、とても素敵な事だと思うのです。

 

でも「知る」っていう行為は、決して『楽』な事ではないというのは、今まで一生懸命生きてきた人たちであるのならば理解されているという前提で話を進めさせていただきますね。

 

『楽』って文字通り「楽しい」に代表されるように「良いイメージ」で語られる事が多く、『苦』は逆に「苦しい」に代表されるように「悪いイメージ」で語られる事が多いかと思います。

先ほど申し上げたように、「対」となるという事は自分が『楽』をしている一方で、誰かが『苦』をしているのは想像できるかと思います。

しつこいですが、どちらが良い・正しいという話ではなく、自分と「対」となっている境遇のモノに対して想いを寄せられる事って、人間として素敵な事だと私は思うのです。

で、想いを寄せるってどうやっていたか、思い返してみて下さい。

『空気を読めよ』みたいに「黙って察しろよ」というような事とは最も無縁なところに、彼方の「想い」はありませんでしたか?

相手の事を考えて話し、自分の事を伝えて、それを互いに伝え合う事で、互いに共有しようとする事で、人の『想い』って繋がっていったのだと思うのです。

 

その『想い』を断つ最も代表的な行為が「遮断」です。

 

先に挙げた「無視」や「排除」という行為ですね。

相手が何を思いどういう意図でアクションを起こした事なのかを考えてみもせずに、一方的に自分から「遮断する事」こそが、人間として生きていて最も愚かしい行為だと思います。

 

何故、一方的に遮断するのか。

 

それは「『楽』じゃないから」だと、私は推察しています。※

※そういう思考が私には殆どないので理解し辛い故、このように「推察」といった表現をしております。

でも、そうして人間関係を互いに築いていこうとする行為を、自分の意にそぐわないからと言って、宛ら「面倒臭い」といわんばかりに『排除』しようとする人間って、底の浅さしか感じないですよね。何故なら、これほど相手に対して失礼な振る舞いってないじゃないですか。対象相手と人間関係を築いてくのが面倒臭いだなんて、さ。

「『理解』しようともせずに一方的に『排除』される事に対して、相手(=人間)は『苦』しんでいる」という事を、自分の意にそぐわないからと簡単に人を排除しようとする人は知って下さい。

自分の意見を押し通そうとするだけの人間は、ぶっちゃけてしまえば本当にどうでもいいのですが、それでも話だけは聞いて下さい。もしかしたら自分の意見を押し通したいのではなく、別の感情や目的があるかもしれません。ですが、それすらも『遮断』してしまったらそこでおしまいですよね。

 

私が『遮断』するのは最も愚かしい行為と断罪しているのは、そういう事でもあるのです。

 

繰り返しますが、『いじめ』という行為の発端は『排除』という行為から始まるのです。

 

『哀』から見た考察

『哀』、「哀しむ」という言葉から解るように、楽しい気持ちとは真逆の感情となります。対義語なのですから、当たり前ですね(笑)

「楽しい」という気持ちって、集団と共有しやすく、かつその場のテンションがあがる大きな要素となります。

 

「哀しむ」とほぼ同じ意味を持つ言葉として、読みも同じではありますが「悲しむ」という言葉があります。

どちらも文字通り「悲しい気持ちになる」とか「心が痛む」時に使われますが、「哀しむ」には「悲嘆する」や「悼む」へつながる意味もあるようです。

「嘆き」の感情も加わる…というイメージでいいのでしょうか。

 

「楽しい行為」とは裏腹となる「悲嘆する行為」って、なんでしょうね。

 

調べてみたら、ココに書くと長くなりそうなので割愛しますが、色々な感情が混ざり合っているようにも思いました。

良い悪いではなく、どちらも人間らしい感情だな、と。

楽しい出来事だけではなく、哀しい出来事も人間を豊かにする出来事なのだと。

 

よく「楽しい事だけをして生きていたい」と言っている人を見受けますが、それって「浅い人生を楽して生きていたい」という意味に置き換えられると思いませんか?

 

「哀しみからは目を背けていたい」という事ですよね。

 

それも『遮断』じゃないですか。

 

それって、楽しいですか?

 

「一つの事しか知らなくていい」と言っているのと、同義ですよ。

「一つの事に没頭する」とは全く似てすらもいない、異な事です。

折角人間という感情を持ちそれを表現する手段に長けた動物に生まれながら、「楽しい事しかしたくない」とか、哀しくありません?

しかも、それには「自分が」っていう前置詞が必ず付きますよね。

「楽しさ」や「哀しさ」を共有しようとする人間は、必ずその相手に対して『理解』しようと試みます。そして、決して自分の都合で相手を『遮断』したりしようとはしません

何故なら、相手を『理解』しようとする行為からは程遠い行為だからです。

 

自ずから目の前にある人間的な豊かさを捨てるような『遮断』という行為と、相手を理解する事を放棄する野蛮な『遮断』という行為どちらも同じだと思いませんか?

 

空気を読まなかったり読めなかったりする事で、それを理由に距離を置かれたり剰え交遊関係を絶たれたりするような事は、果たして人間として生きていて心豊かに生きていける事なのでしょうか?

自分が嫌いなモノだからと捨てる。捨てようとしているのは食べ物やおもちゃなんかではなく『人間』ですよ。

相手の事を理解しようともせず、話を聞こうともせず、話をしようともせずに交遊や関係を絶つという行為は、相手の人間性をも否定して捨てるという行為なのだと知って下さい。

『いじめ』となんら変わりのない同等の行為なのだと知って下さい。

 

『空気を読め』という行為も、なにもモノを言わずに周囲に同調を強要するという時点で、それらの行為と同等に野蛮な行為です。

 

 

 

こうした『空気を読め』という言動から起きた事に苦しんでいる人や哀しんでいる人が、この広い社会や身近な人間関係の中にも沢山いる事に、私はずっと心を痛めてきました。

 

とても黙っている事が出来なくなったので、こうしてうまく伝えられているかは分かりませんが、文章という形で書いてみた次第です。

些か感情的となってしまっている部分もありますので、それ故に伝わりづらい所もあるかと思います。

ですが、それも『人間』であるが故のスパイスみたいなものだとでも思っていただけましたら、これ幸いです(笑)

 

 

 

ここまでグッダグダな拙文を読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

なんか日記を書かないとこのブログを維持出来ないみたいなのがあったので、急遽こんな文を仕事休みの二日間の就寝前を利用して書き散らしただけだったりもします(wwwww

 

ゴメンナチャイ(てへっ☆)←