サニーブライアンの逃走記録

主に『競馬』に関する事の記録や、自分の思考ルーツとかについて書いていこうかと思います。

2019年生産駒 血統構成的注目馬 【エピファネイア編】

ルールブリタニアの2019♂

母:ルールブリタニア

BMS:ディープインパクト

厩舎:宮田敬介

馬主:シルクレーシング

生産者:ノーザンファーム

兄姉:二番仔

当馬が、2019年生のエピファネイア産駒の血統を調べていて、一番目についた馬。

したら、シルクの募集で凄まじい人気だったとか。。。(汗)

 

「ルールブリタニアの2019」に関する血統分析に入る前に、個人的に注意するべきと思われる点と、この2年間で実際に結果を出したエピファネイア産駒の血統を調べた中で気付いた事を、先に書き記しておこうかと思います。

 

1.注意点と着目点

私がエピファネイア産駒の血統を調べだしたのは、エピファネイア種牡馬として大物を出す下地がありそうな馬だと感じたから…というのが、一番の理由です。

ただ、安定して走る仔を出すには難しい所のありそうな馬で、サンデーサイレンスのクロスが生じない場合はサンデーサイレンスが4代目に位置する際に弱点が生じやすくなり、産駒の5代目に位置する事になるPrincequilloの世代が古く、能力参加させる事が難しかったりする一面がある。ただ、Princequilloを生かせればスタミナ勢力として期待出来るので、母方にあるPrincequilloの血の位置次第では、一転して良好な配合となる事が期待出来る可能性があります。

また母系のPrincipiaや、意外な所ではGold Meridianの母Queen Louie内に弱点が生じやすくなる事もあり、エピファネイア自身の血の配置関係から影響度数値の高い所が弱点となり、能力減少に繋がる可能性が高くなると考えられる。

そうした一面を持つという事は、エピファネイアの血統内に流行の血が多く存在している事の表れでもあり、前面でクロス馬となりやすい馬が多く、シンプルさを欠く要因にもなる。

だが、それらを逆手に取り、母方等に突出させた形のクロス馬を作り主導勢力を明確にさせて、その他のクロス馬を主導勢力と直接的に結合させる形で能力参加させる形態を作れれば、大物が生まれやすくなるのではないか…と考えました。

 

2.実績馬にあった共通項

この2年間で実績をあげられたエピファネイア産駒になにか共通点がないか、血統面からアプローチしてみた結果、何故走ったのか根拠は得られませんでしたので偶然である可能性も高いのですが、一点だけ気になる共通項を見つけました。

 

Nearcticのクロスが生じていた。

 

何故だか、実績馬や獲得賞金上位馬の多くに「Nearcticのクロス」があったのですよね。。。

その子供のNorthern Dancerもクロスとなり、それが系列ぐるみのクロスとなる必要性まであるかどうかは、正直判りません。ですが、近年の傾向から、Northern Dancerの血を持たない繁殖牝馬を探す方が難しい事から、この点はあまり気にする必要性はないのではないかと考えています。

 

以上の2点に着目して2019年生のエピファネイア産駒を調べた結果、一番注目するに値する馬として「ルールブリタニアの2019♂」が該当しました。

その血統的特徴を言いますと、サンデーサイレンス4×3の中間断絶クロスを呼び水としてHail to Reason5・8・6・7×5の系列ぐるみのクロスと、Northern Dancer7・5×6・6の系列ぐるみのクロスを主導勢力して、父の母シーザリオを生かした配合かと。

 

 

もう1頭目についた馬もいましたので、そちらも下記に記載しておきます。

 

レッドガナドーラの2019♂

母:レッドガナドーラ

BMS:Bernadini

厩舎:不明

馬主:小笹公也

生産者:社台ファーム

兄姉:フジマサヒーロー

兄姉に実績馬はいないし、自身の競走成績もパッとしないが、社台ファームが繁殖へとあげたという事は、少なからず血統的に期待している一面があるからではないか…と思われる。

 

配合的には、Seattle Slew5×4・4の単一クロスを呼び水にして、Roberto4×5の系列ぐるみクロスを明確な主導勢力と出来た、祖父シンボリクリスエスを強調した配合です。

影響度数値も⑪⑤⑦⑨とバランス良く、明確な主導勢力に加え、Seattle Slewの単一クロス内に6代目までに生じたクロス馬の血を纏めた、かなり優れた配合なのではないかと思っています。

先の「ルールブリタニアの2019♂」内で挙げた「Nearcticのクロス」は、本馬の中では特に目立った印象を残してはいないが、一応クロス馬として生じているのでその条件も満たしています。

当馬の配合で個人的に気にいった点は、祖父シンボリクリスエス内5代目でクロス馬となったPrincequilloが、祖母の父ホークスター内6代目にあるMahmoudと直接的な形でクロス馬となった事。

そのMahmoudも主導勢力のRobertoと9代目で直接結合を果たし能力参加しているし、母内6代目に生じたPrincequilloの仔でもあるSomethingroyalも、父内6代目に生じたその仔でもあるSir Gayloadと結合を果たし、そのSir Gayloadはその父Turn toを通じて主導勢力Robertoと強固に結びついている。

惜しむらくは、エピファネイアの母系Principia内に弱点が生じた点ですが、影響度数値が⑤と一番低い部分ですし、主導勢力と直接的に連動している部分ではないので、その影響も軽微なモノで済むのではないかと考えています。

 

 

2019年生のエピファネイア産駒は、この2頭だけピックアップしておけばよいと思うぐらい、この2頭が私の中では抜けて良い馬に思えます。